近年、東京など都市部での暮らしに見切りをつけ、地方に移り住む「地方移住」が人気を集めている。
低成長時代を迎え、お金を稼ぐことより自然と触れ合う人間らしい生活を重視する人が増えたことや、
人口減少に頭を悩ませる地方自治体による手厚い地方移住支援などが背景にある。
2014年度の地方移住者は09年度にくらべて4倍以上に増えたという。
1万人以上の沖縄移住者を支援し、本土に戻るサポートも行っている沖縄移住支援センター代表の
阿部由明氏は「移住者の8割は、3年以内に本土に戻ります」と定住の難しさを語る。
1人当たり県民所得は約210万円。これはともに全国最下位であり、1人当たり県民所得は全国トップの
東京都の約451万円の半分以下だ。完全失業率も全国トップクラスである。
沖縄には物価が安いイメージがあるかもしれないが、総務省の「平成25年平均消費者物価地域差指数」
によると、全国主要都市の平均を100とすると沖縄県那覇市は101.2と、全国平均と比べて高い。
本土の都市部のように交通インフラが整備されていないため、沖縄では車が必需品となる。車を
所有すれば駐車場代やガソリン代など固定の維持費がかかり、車そのものも輸送コストを考えると
本土より割高になるケースが多い。
さらに、海沿いの地域では塩害の問題もある。エアコンの室外機や給湯器など、屋外に設置する
設備機器は割高な塩害対策製品を購入しなければならないのだ。「低賃金でも、ぜいたくしなければ
暮らしていけるだろう」と甘く考える人が多いが、実際の生活は想像以上に苦しくなることが予想される。
それに加えて、一筋縄ではいかないのが地元住民との人間関係だ。
「戦後の復興とともに本土の人たちが沖縄でビジネスを始めたのですが、地元住民をだまして
土地を奪うなどのトラブルが多く発生しました。また、昔は東京の店などで『沖縄の人はお断り』
といった差別的な扱いもあったため、地元住民のなかには本土の人を嫌っている人もいます」(阿部氏)
このため、地元住民のなかには、本土の人に部屋を貸さないアパートのオーナーや就職の面接を
断る経営者など、露骨に嫌悪感を表す人も少なからず存在するという。もちろん、そんな人ばかり
ではないが、歴史的な経緯や文化の違いから、移住者と地元住民の間でトラブルになることもあるようだ。
「移住者の9割は、近くに美しい海がある生活に憧れて沖縄に移住しますが、だいたい半年ほどで海に
近づかなくなります。どれだけ魅力を感じていたとしても、3年もたてば見慣れてしまい、飽きて
しまう人がほとんどです」(同)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161120-00010002-bjournal-soci
低成長時代を迎え、お金を稼ぐことより自然と触れ合う人間らしい生活を重視する人が増えたことや、
人口減少に頭を悩ませる地方自治体による手厚い地方移住支援などが背景にある。
2014年度の地方移住者は09年度にくらべて4倍以上に増えたという。
1万人以上の沖縄移住者を支援し、本土に戻るサポートも行っている沖縄移住支援センター代表の
阿部由明氏は「移住者の8割は、3年以内に本土に戻ります」と定住の難しさを語る。
1人当たり県民所得は約210万円。これはともに全国最下位であり、1人当たり県民所得は全国トップの
東京都の約451万円の半分以下だ。完全失業率も全国トップクラスである。
沖縄には物価が安いイメージがあるかもしれないが、総務省の「平成25年平均消費者物価地域差指数」
によると、全国主要都市の平均を100とすると沖縄県那覇市は101.2と、全国平均と比べて高い。
本土の都市部のように交通インフラが整備されていないため、沖縄では車が必需品となる。車を
所有すれば駐車場代やガソリン代など固定の維持費がかかり、車そのものも輸送コストを考えると
本土より割高になるケースが多い。
さらに、海沿いの地域では塩害の問題もある。エアコンの室外機や給湯器など、屋外に設置する
設備機器は割高な塩害対策製品を購入しなければならないのだ。「低賃金でも、ぜいたくしなければ
暮らしていけるだろう」と甘く考える人が多いが、実際の生活は想像以上に苦しくなることが予想される。
それに加えて、一筋縄ではいかないのが地元住民との人間関係だ。
「戦後の復興とともに本土の人たちが沖縄でビジネスを始めたのですが、地元住民をだまして
土地を奪うなどのトラブルが多く発生しました。また、昔は東京の店などで『沖縄の人はお断り』
といった差別的な扱いもあったため、地元住民のなかには本土の人を嫌っている人もいます」(阿部氏)
このため、地元住民のなかには、本土の人に部屋を貸さないアパートのオーナーや就職の面接を
断る経営者など、露骨に嫌悪感を表す人も少なからず存在するという。もちろん、そんな人ばかり
ではないが、歴史的な経緯や文化の違いから、移住者と地元住民の間でトラブルになることもあるようだ。
「移住者の9割は、近くに美しい海がある生活に憧れて沖縄に移住しますが、だいたい半年ほどで海に
近づかなくなります。どれだけ魅力を感じていたとしても、3年もたてば見慣れてしまい、飽きて
しまう人がほとんどです」(同)
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20161120-00010002-bjournal-soci
引用元: ・【夢の沖縄移住生活】8割は本土へ戻る、生活コスト高く地元住民とトラブルも
【【夢の沖縄移住生活】8割は本土へ戻る、生活コスト高く地元住民とトラブルも】の続きを読む