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1: (´・д・`スレイマン ) 2017/07/31 22:40:50 ID:h1C
『サザエさん症候群』という病気()をご存知だろうか。
日曜の夜に流れるサザエさんのエンディング曲を聞いて、サラリーマン達が憂鬱になる現象のことだ。

では彼らはなぜ憂鬱になるのか?
もちろん仕事に行きたくないからだ。
じゃあなぜ仕事に行きたくなくなるの?

…ってことで、このスレでは僕らが働く意味について、ぼかあと一緒に考えていこう。

2: (´・д・`スレイマン ) 2017/07/31 22:41:12 ID:tw@sureit
資本主義と聞いてマルクスという名前を思い浮かべる人は多いんじゃないかな。
まあそれは当然といえば当然で、「資本主義」という言葉を産み出したのはマルクス本人なんだ。
産業革命下のイギリスで過酷な労働条件に喘ぐ人々を見て疑問に思い、彼はニート生活を続けつつ『資本論』という大著を執筆した。
3: (´・д・`スレイマン ) 2017/07/31 22:41:29 ID:tw@sureit
だけどこの人は根本的に勘違いをしていたんだよね。
その勘違いとは、『労働者(サラリーマン)と資本家(社長)は対立構造にある』という本質的に誤った解釈をしてしまったこと。
労働者は資本家に『搾取』され続ける運命にあり、資本家だけが産み出した富を享受できると考えてしまったんだ。
ゆっくり端的に解説していこう。
4: (´・д・`スレイマン ) 2017/07/31 22:41:56 ID:tw@sureit
マルクスは利潤(儲けのこと)はあくまで労働から創出されると考えたんだ。
例えば一日10時間働く会社があったとして、一時間あたり1000円の儲けが出ると過程する。
単純計算すると、10時間×1000円で一万円の儲けが出るよね?
ところが、会社で働く労働者には9000円しか賃金が支払われない。
でもこれっておかしいと思わない?一生懸命一万円の利益を出したのに、何で9000円しか給料が支払われないの?

そう、残りの1000円は会社にぼったくられたのである。
このぼったくられた1000円が会社の利益として奪われたお金であるとマルクスは考えた。
それを彼の言葉で『搾取』と呼ぶ。
5: (´・д・`スレイマン ) 2017/07/31 22:42:14 ID:tw@sureit
マルクスはこの搾取した1000円を商品の価格に上乗せして、儲けを出すと考えたんだ。
商品の価格は労働によって決まる!給料が不正にぼったくられてる!労働者は搾取されている!

え、ちょっと待って?
『需要と供給』の概念を忘れてない?
そう、マルクスはインテリ気取りのアホだから、小学生レベルの基礎中の基礎すら理解していなかったのである。
商品の価格は需要と供給によって決まります。
それは労働者の給料についても同様です。
※需要と供給に関する説明は、基本的なことなので割愛します。
6: (´・д・`スレイマン ) 2017/07/31 22:42:29 ID:tw@sureit
要するに、代わりとなる人材が多い仕事(アルバイトや派遣、介護等)の給料は低くなります。
逆に、代わりとなる人材が少ない仕事(医師や弁護士)の給料は高くなります。
さらに合理的な企業は労働者の能力に応じて給料を上げ下げするし、ぼったくられたりなんかしてないわけだ。
※日本特有の雇用慣習(終身雇用・年功序列)に関しては、また別のところで解説します。
7: (´・д・`スレイマン ) 2017/07/31 22:42:51 ID:tw@sureit
マルクスが似非インテリだとするならば、一体何が正しいの?
実は、それに対する回答はすでに用意されているんだ。
資本主義である限り、『誰もが一人の投資家である』という逃れられない運命がある。
サラリーマンは『人的資本』を保有している投資家なんだ。
この観点で資本主義を考えれば、マルクスの「労働者VS資本家」という対立構造が馬鹿馬鹿しく思えてくるよ。
17: π↑キテルグマ(continue)↑π 2017/07/31 23:03:57 ID:BPJ
難しくてよくわかんない
41: 名無しさん@おーぷん 2017/08/01 12:25:59 ID:tSU
労働者と資本家の経験はありますか?
42: (´・д・`スレイマン ) 2017/08/01 12:26:25 ID:tw@sureit
>>41
まあ労働者だけど資本家を志してます
48: 名無しさん@おーぷん 2017/08/01 12:44:03 ID:SQm
僕の考えだが多くの人間は、楽しく生きたいと思っている
それが仕事だっていうなら別にそれでもいいと思うけど本心ではみんな仕事はしたくない。

仕事はあくまで趣味代と生活費を稼ぐためのツールでしかない
だからささっと金稼いであとは遊ぶべき
52: (´・д・`スレイマン ) 2017/08/01 13:14:23 ID:tw@sureit
投資家といえば、株式市場にお金を投じている姿を思い浮かべる人が多いと思う。
でもそれだけが投資じゃないんだ。

株式トレーダーは、「お金」を市場に投じて稼いでいる。
一方サラリーマンは、「自分の知識や技術」を市場に投じて稼いでいる。

どちらも同じ「投資」にカテゴライズされる。何を元手にするかの違いだけだよね。
すると、その基本的な原理原則も必然的に似たようなものになる。

『株式トレーダーは、資金が豊富にあるほどお金を稼ぎやすいし、少なければ失敗して貧乏になる可能性が高くなる』
同じように、『サラリーマンは、自分が持っている知識や技術に収益(給料)が左右される』

サラリーマンは文字通り自分自身を売りにしてお金を稼いでいるよね?
だからそれを「人的資本」として捉えることが可能なんだ。
人的資本を豊富に持っているほど、市場からのリターンが大きくなるってわけ。

この構造から一つの残酷な真実がハッキリ見えてくる。

「貧乏な人は、人的資本が乏しいから貧乏になる」

ちょっと考えてみれば当たり前のことだよね。
53: (´・д・`スレイマン ) 2017/08/01 13:14:47 ID:tw@sureit
人的資本を伸ばすと言われても、人にはそれぞれ得意不得意があるよね?
苦手なことを伸ばそうとしても、限界があるわけだ。
そこで頭の良い人が閃いた。
「苦手なことではなくて、自分の得意なことを伸ばしていけばいいんじゃね?」
それは経済学の専門用語で『比較優位』という。
54: (´・д・`スレイマン ) 2017/08/01 13:15:31 ID:tw@sureit
比較優位とはどういう考え方か?
ドラえもんで例えてみよう。

出来杉君と野比のび太の二人が弁護士事務所に勤めていたとする。
出来杉君は、あらゆるスペックでのび太を凌駕している。のび太が出来杉君と張り合おうとしても、あらゆる面でかないっこない。
でものび太は毎日四六時中クソコテとしてPCに向かい合っていたおかげで、事務作業がちょっと得意だ。
やっぱり出来杉君には敵わないけど、法律業務に比べたら『比較的』得意ではある。
出来杉君は法律業務とPC業務を掛け持ちするのは大変なので、『比較的』PC作業が得意だと豪語するのび太君にそれを任せてみた。
するとあら不思議、弁護士事務所はスムーズに仕事が捗るようになりましたとさ。
このように、あらゆるスペックで負けていても、各々が比較的得意なことに集中すれば、社会は円滑に回っていく。
これを偉大なる経済学者リカードは『比較優位』と呼んだ。

そこに弱者の最適戦略が隠されている。

『好きなこと』を仕事にすれば、比較優位を活かせるんじゃなかろうか?
そう、弁護士事務所でも居場所を見付けることのできた、頭の悪いのび太君のように。