1: ニライカナイφ ★ 2017/08/10 07:43:12.84 ID:CAP_USER.net
■「働き方改革」には三つの敵がいる
みなさんこんにちは、澤です。
「働き方改革」がキーワードになった今年、このテーマで講演することがとても多く、私が所属する日本マイクロソフトの働き方改革の事例をあちこちで紹介しています。
いろいろな人とこのトピックについて話をするうちに、たくさんの気づきを得ることができました。
特に気になるのは、日本企業特有の様々な習慣やルールなどが、「働き方改革」の大きな障害になっていることです。
今回は、そんな「働き方改革の敵」といかにして対峙すればいいのか、皆さんと考える機会にしたいと思います。
●第一の敵:「不要なルール」
皆さんの会社には、「理由は不明だけどずっと続いているルール」は存在しませんか?
なぜそんなルールがあるのか、もはや誰も理由も何もわからないけど、とにかく存在しているルールのことです。
ある会社では「スマートフォンを机の上に出して仕事をしてはならない」というルールがあり、別の会社では顧客対応するわけでもないのに「ワイシャツは白無地でパターン織のものは不可」というルールがあるそうです。
上記の例は、あまり生産性には影響がありませんが、ある企業の若手社員が話してくれた内容は、少々問題であると感じました。
「うちの会社はフレックス制度があって、11時から15時のコアタイムを守れば、勤務時間を前後させてもよい、と就業規則に書いてあります。
ただ、なぜか私の部署は9時出社が強制されていて、フレックス出勤が認められていません。
理由を誰に聞いても『昔からそうなっているから』の一点張り。
私の乗る路線は9時に出社をしようとすると非常に混雑するので、できれば少し後ろ倒しにしたいのですが、それは認められません。
ぎゅうぎゅう詰めの電車に乗って出勤すると、疲れてしまって午前中は仕事に集中できません。
じゃあ、早く来ればその分早く帰れるか、というとそういうわけでもない。
さらに、早出しても出勤は9時からの扱いになるので、1時間はそのままサービス残業と同じことになってしまうのです。
こんなルール、本当に納得できません」
実は、このような話は非常にたくさんの人から聞きます。
特に、問題だと感じているのは、若手社員や外国人の方です。
説明がつかないルールを愚直に守ることに、意味があるでしょうか。
それも、少し出勤をずらせばフレッシュな状態で仕事ができ、生産性が上がる可能性は大いにあるのに、わざわざそれを否定するとは。
これはまさに「働き方改革の敵」にほかなりません。
このような不要なルールは、徹底的になくしていく必要があります。
直談判できる相手がいないなら仲間を募って「一週間交代で選抜メンバーが時間差出勤をしてレポートを出す」という提言をしてみるとよいかもしれません。
もしくは「時間差通勤をすることによって得られる生産性向上の数値化」に挑戦するのもいいですね。
そのための手段やケーススタディは、いくらでも存在します。
まずは自分で動けるところから始めてみてはいかがでしょうか。
●第二の敵:「時間泥棒」
働き方改革の2つ目の敵は「時間泥棒」です。
人生はどんなに長くても100年ちょっと。
さらにビジネスパーソンとしてバリバリ働けるのは、せいぜい50年といったところではないでしょうか。
これほどまでに貴重な時間を浪費する「時間泥棒」が皆さんの周りにはいませんか?
席の横でダラダラと無駄話をしたり、やたらと休憩に誘ってきたりする人は、わかりやすい「時間泥棒」ですね。
会話によって人間関係がスムーズになるなどの副作用はあることは否定しませんが、無駄話をすることで結果的に残業が増えているとしたら本末転倒です。
本人たちには悪気はないのでしょうが、時間を無駄にされることを受け入れる必要はありません。
いきなりすべて拒否すると角が立ちそうであれば、三回に一回は角の立たない言い訳で逃げてみてはどうでしょう。
「この資料を午前中までに仕上げて部長に見せたいんですよ~。あ、よかったら手伝ってくれませんか?」
「面白そうな話なんですけど、今どうしても集中してやりたい仕事があるので、あとで私の方から××さんの席に行ってもいいですか?」
相手に「無駄話をしている」という意識があれば、そのまま退散してくれることもあるでしょう。
必要であれば、その後に一緒にランチタイムを過ごすなどのフォローをすれば、人間関係を悪くすることなく自分の時間を守ることができますね。
ダイアモンドオンライン 2017.8.10
http://diamond.jp/articles/-/138208
※続きです
みなさんこんにちは、澤です。
「働き方改革」がキーワードになった今年、このテーマで講演することがとても多く、私が所属する日本マイクロソフトの働き方改革の事例をあちこちで紹介しています。
いろいろな人とこのトピックについて話をするうちに、たくさんの気づきを得ることができました。
特に気になるのは、日本企業特有の様々な習慣やルールなどが、「働き方改革」の大きな障害になっていることです。
今回は、そんな「働き方改革の敵」といかにして対峙すればいいのか、皆さんと考える機会にしたいと思います。
●第一の敵:「不要なルール」
皆さんの会社には、「理由は不明だけどずっと続いているルール」は存在しませんか?
なぜそんなルールがあるのか、もはや誰も理由も何もわからないけど、とにかく存在しているルールのことです。
ある会社では「スマートフォンを机の上に出して仕事をしてはならない」というルールがあり、別の会社では顧客対応するわけでもないのに「ワイシャツは白無地でパターン織のものは不可」というルールがあるそうです。
上記の例は、あまり生産性には影響がありませんが、ある企業の若手社員が話してくれた内容は、少々問題であると感じました。
「うちの会社はフレックス制度があって、11時から15時のコアタイムを守れば、勤務時間を前後させてもよい、と就業規則に書いてあります。
ただ、なぜか私の部署は9時出社が強制されていて、フレックス出勤が認められていません。
理由を誰に聞いても『昔からそうなっているから』の一点張り。
私の乗る路線は9時に出社をしようとすると非常に混雑するので、できれば少し後ろ倒しにしたいのですが、それは認められません。
ぎゅうぎゅう詰めの電車に乗って出勤すると、疲れてしまって午前中は仕事に集中できません。
じゃあ、早く来ればその分早く帰れるか、というとそういうわけでもない。
さらに、早出しても出勤は9時からの扱いになるので、1時間はそのままサービス残業と同じことになってしまうのです。
こんなルール、本当に納得できません」
実は、このような話は非常にたくさんの人から聞きます。
特に、問題だと感じているのは、若手社員や外国人の方です。
説明がつかないルールを愚直に守ることに、意味があるでしょうか。
それも、少し出勤をずらせばフレッシュな状態で仕事ができ、生産性が上がる可能性は大いにあるのに、わざわざそれを否定するとは。
これはまさに「働き方改革の敵」にほかなりません。
このような不要なルールは、徹底的になくしていく必要があります。
直談判できる相手がいないなら仲間を募って「一週間交代で選抜メンバーが時間差出勤をしてレポートを出す」という提言をしてみるとよいかもしれません。
もしくは「時間差通勤をすることによって得られる生産性向上の数値化」に挑戦するのもいいですね。
そのための手段やケーススタディは、いくらでも存在します。
まずは自分で動けるところから始めてみてはいかがでしょうか。
●第二の敵:「時間泥棒」
働き方改革の2つ目の敵は「時間泥棒」です。
人生はどんなに長くても100年ちょっと。
さらにビジネスパーソンとしてバリバリ働けるのは、せいぜい50年といったところではないでしょうか。
これほどまでに貴重な時間を浪費する「時間泥棒」が皆さんの周りにはいませんか?
席の横でダラダラと無駄話をしたり、やたらと休憩に誘ってきたりする人は、わかりやすい「時間泥棒」ですね。
会話によって人間関係がスムーズになるなどの副作用はあることは否定しませんが、無駄話をすることで結果的に残業が増えているとしたら本末転倒です。
本人たちには悪気はないのでしょうが、時間を無駄にされることを受け入れる必要はありません。
いきなりすべて拒否すると角が立ちそうであれば、三回に一回は角の立たない言い訳で逃げてみてはどうでしょう。
「この資料を午前中までに仕上げて部長に見せたいんですよ~。あ、よかったら手伝ってくれませんか?」
「面白そうな話なんですけど、今どうしても集中してやりたい仕事があるので、あとで私の方から××さんの席に行ってもいいですか?」
相手に「無駄話をしている」という意識があれば、そのまま退散してくれることもあるでしょう。
必要であれば、その後に一緒にランチタイムを過ごすなどのフォローをすれば、人間関係を悪くすることなく自分の時間を守ることができますね。
ダイアモンドオンライン 2017.8.10
http://diamond.jp/articles/-/138208
※続きです